omakase-array

お野菜王国からの刺客

2026-07-27

寝る前に Twitter でよく分からん芸術家崩れが片言で煙草の火を借りた漫画を見た。

はっきり言って俺は 5 年前から気が狂っているので平気でリンクを貼る。

大学 1 年生の春休み、親から留学するか免許を取るかどちらか選べと言われた。

どちらかを成し遂げなければ学費を払わないとの事だった。

そしてご存知の通り俺はシティーボーイであり、中央線から山手線、大江戸線に西武線と飛び交うスパイダーマンであったため、免許なぞ不要と留学を選んだ。

春、メルボルン。俺はもっと言えば 6 年前も狂っていた。酒を飲み、その他も飲み、前後不覚の状態で麻薬犬のゴールデンレトリバーに股下を嗅ぎ回られていた。

犬アレルギーに不安を覚えつつも当地の SIM を買い、いよいよ斡旋会社の車でホストファミリーの家へ。あら感じの良いお婆さん、割と郊外まで来ましたね、この辺かなり荒れているのかな、あらっブレイキングバッドで見たようなマジカルなお家!

初日に覚えているのはポーチでホストファミリーがワインを 4 本空け、隣家のお爺さんが手巻き煙草器を見せに来てくれた事だった。

俺は手巻き煙草を英語で何と表現すればいいかが分からず、とにかくテンション高めの調子の良い若者を演じていた。

翌日、語学学校初日。思いもよらぬ同居人が居た。

オーストラリアの地獄みたいな朝食を食いつつメルボルン市街地まで向かう交通手段を聞いていると、煙をふかしながらタンクトップの男がリビングに入ってきた。

偉いもんで俺は特に気にしないぜって風に卵を食っていた。

彼女が言うにはこの男は彼女のステップサンらしい。本心では混乱していた俺にステップサンの意味は分からなかった。

ふむふむなるほど、ステップサンが暫くは語学学校に送ってくれるらしい。いいね、有難うございます。

メルボルンの朝は早い。朝食を食べ終えるや否や、急かされながら俺は着替え顔を洗い、斡旋会社から配布された資料を鞄に詰め込んで"ステップサン"とバスに乗った。その当時俺は馬鹿だったのでマーチンのブーツしか持ってきておらず、短パンにブーツだった。

駅に着く、いわゆるトラムというやつ。割と早い時間に着いていた。

駅前でステップサンが言う、「ちょいチルしてこうや」。バジルの匂いがした。

「お前も吸うべ?」、日本もメルボルンも獣の世界はビビっていると思われたら終わり。

当日、馬鹿のふりをして語学学校の校長にメルボルンではガンジャって合法なんですか??と聞いた。


獣の世界はビビっていると思われたら終わり。

まさか吸ったと思わないよね。

君、良くないよと断ったに決まってる。そうあれかし。